逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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バレンタインと俺

一度だけ、手作りチョコを作ったことがある。

子どもとふたりで暮らした小さなアパートの小さな台所で。

それは、小学校2年の子どもが作りたいといったからだった。
うちの子は、男の子だった。

ちいさなチョコをいくつか作って、包装してリボンをかけた。
誰にあげるのかは、いわなかった。

ホワイトデーには、
おいしいクッキーのお返しがきた。

後日、うちの子がチョコをあげたのは、
クラスで一番 頭がよくてかっこいい男の子だとわかった。

そんなうちの子が、もう20才。時々、朝まで帰ってこない・・・。



「俺」

 うちの子には、一人称がなかった。

身体的には男の子だけど、スカートをはいたり 性別の男と女の真中に〇をしたり、
男の子をすきになっていた彼は、自分のことを「僕」とか「俺」とはいえずにいた。

ある時期は 女の子のように「うち」といっていた。

そんな子が、大学生になった。

そして、「俺」というようになった。
はじめて、それをきいたとき 
私はおもわず顔をあげて、
「オレ?」と、ききかえしてしまった。

「友だちと話すときは だいたい俺っていう」と、
めんどくさそうにいいかえした。

やせて背が高く ジーンズにダウンジャケットのよく似合う、
すっかり「男子学生」となった彼は、大学生活を楽しんでいるようだ。

さて、彼がはじめて「付き合う」のは彼氏だろうか彼女だろうか。

私はとても楽しみにしている。
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by anzu-ruyori | 2010-02-06 18:17 | 日々ログ