オルガンをならした★竹内浩三★筑波日記
2012年 04月 12日
昭和19年
4月12日 【水曜日】
いよいよここを引きあげて、あしたは部隊へ帰らねばならない。
夜、十一屋へ行った。
4月13日 【木曜日】
唱歌室へ行って、オルガンをならしていたら、子供がどっさり集まってきた。
「空の神兵」をひいたら、みんなそれを知っていて、声をそろえて歌いだした。
自分も歌って、きわめていい気持になった。
そこへ、笠原房子に似た女の先生が入って来たので、ていさい悪くなって逃げて帰った。
きょう、部隊へ引きあげるはずになっていたが、西部のある部隊に天然痘が出たと云う電報が来て、ここもその部隊から兵隊がきているので、ここへ来ているものが全部、隔離の扱いを受けることになって、帰り日がのびた。
軍隊は、こう云うことには馬鹿馬鹿しいほど用心深い。のびるなら、いくらのびてもそれは有難い。
部隊へ公用で出かけた。
よるになって、雨になった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
部隊を離れての学校での宿営が、延長になって、ほっとしているようす。
「空の神兵」http://www.youtube.com/watch?v=sZwRg-rNnzs
オルガンをひく浩三さんの笑顔がうかぶ。
笠原房子は、不明?女優か?
竹内浩三「筑波日記」は、
「五月のように」さんより転載させていただきます。
http://www.h4.dion.ne.jp/~msetuko/tkozo/takeutisakuhin.html
なお、竹内浩三著 小林察編 「日本が見えない」(藤原書店)より
筑波日記 全文と写真版を参照させていただいています。
http://www.fujiwara-shoten.co.jp/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=510&cPath=177_222
4月12日 【水曜日】
いよいよここを引きあげて、あしたは部隊へ帰らねばならない。
夜、十一屋へ行った。
4月13日 【木曜日】
唱歌室へ行って、オルガンをならしていたら、子供がどっさり集まってきた。
「空の神兵」をひいたら、みんなそれを知っていて、声をそろえて歌いだした。
自分も歌って、きわめていい気持になった。
そこへ、笠原房子に似た女の先生が入って来たので、ていさい悪くなって逃げて帰った。
きょう、部隊へ引きあげるはずになっていたが、西部のある部隊に天然痘が出たと云う電報が来て、ここもその部隊から兵隊がきているので、ここへ来ているものが全部、隔離の扱いを受けることになって、帰り日がのびた。
軍隊は、こう云うことには馬鹿馬鹿しいほど用心深い。のびるなら、いくらのびてもそれは有難い。
部隊へ公用で出かけた。
よるになって、雨になった。
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部隊を離れての学校での宿営が、延長になって、ほっとしているようす。
「空の神兵」http://www.youtube.com/watch?v=sZwRg-rNnzs
オルガンをひく浩三さんの笑顔がうかぶ。
笠原房子は、不明?女優か?
竹内浩三「筑波日記」は、
「五月のように」さんより転載させていただきます。
http://www.h4.dion.ne.jp/~msetuko/tkozo/takeutisakuhin.html
なお、竹内浩三著 小林察編 「日本が見えない」(藤原書店)より
筑波日記 全文と写真版を参照させていただいています。
http://www.fujiwara-shoten.co.jp/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=510&cPath=177_222
by anzu-ruyori
| 2012-04-12 10:21
| 浩三さん(竹内浩三)