逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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白鳥座がきれいであった★竹内浩三★筑波日記

昭和19年

7月10日 【月曜日】
 ぶらぶらしていた。夜、三中隊の検閲の戦況現示と云うやつをやらされた。
四時ころから、演習場へ出かけて待っていた。七時ころからはじまった。
はじまるやいなや、岩波書店のマークのミレーの絵のような格好で、石灰をぽつぽつとまいていた。それが砲弾であった。

 白鳥座がきれいであった。

 7月11日 【火曜日】
 帰る準備やらで、一日ごろごろしていた。
 こんどの廠営は、まったくもってラクなものであった。
 
 7月12日 【水曜日】

 早朝、廠営をひき上げた。津田沼の駅で時間があった。
東部八七鉄道隊へ入って、貨車の下でひるねをしていた。やける炎天であった。
 夜、筑波へ帰ってきた。

 土屋からと、山室貴奴子からと、島田甲一から、ハガキがきていた。
島田甲一のお父さんが下妻にいると云う知らせは意外であった。どこにいるかくわしく聞いて、
会いに行こうと考えた。甲一は、ぼくが江古田にいたとき、下宿していた家の息子である。

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岩波書店のミレー
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岩波現代文庫「戦死やあわれ」 裏表紙に、ミレーの絵があります。
浩三さんは、どんな気持ちだろう・・・
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by anzu-ruyori | 2012-07-14 20:34 | 浩三さん(竹内浩三)