逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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京都では、桜がそろそろ

東京はサクラ満開のようですね。

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京都はこれからです。

桜がさくころ、いつも
13年前にかいた自分の文章を思い出します。


:*: ・ ゜ ´★,。・ :*:♪ ・ ゜ ´☆。 。 ・ :*: ・ ゜ ´★,。

未定稿 第14稿 2000年4月10日

桜が咲きました。

あなたはどこで桜を見ていますか。

 私は自転車に乗って毎日 鴨川沿いの桜を見ています。
枝じゅうに折り重なって咲く桜。過剰な花の数は、人の欲望の限りなさを
象徴しているように思う。
 今年は、例年より開花が少し遅かった沈丁花のせいで、むせかえるような
甘い香りとともに桜を見上げるから、よけいに胸がつまる。

 「どうして そんなに 咲くかなあ」 (どうして そんなに咲くのかなあ)

って、声に出していう。

 鼻の奥がツンとなってきて、泣きそうになるから、奥歯をかみしめる。
それと同時に吐き気もこみあげてきて、気分が悪くなる。それでも、
桜から目が離せない。


 目眩(くらくら)するよ。桜は心に中(あ)たる。

 ここ数年、前夫の大事故、手痛い失恋、不如意な就職、知人の自死など
とんでもないことが、この時期にあった。

 「ああ また桜が咲くのだなあ」と思ったら、そのときのことがあまりにも
鮮やかに思い出されて、たまらなくなる。
 「あの時も 桜が咲いていたなあ」と記憶を反芻していまう。もう何年も
経つっていうのに、たまらなくなる。

 桜を見るのが、畏い(こわい)、それでも 桜を見ないではいられない。
遠回りしても、桜の見える道を通ってしまう。桜から目が離せない。


 次の桜を私は誰とどこで見るだろう。
 私は あと何回 桜を見るだろう。

 さくら花 幾春かけて 老いゆかん 身に水流の音ひびくなり  (馬場あきこ作)



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これから、13年。50歳になって 今年はなんだか「ワクワクして」桜を待っています。
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by anzu-ruyori | 2013-03-25 11:51 | 日々ログ