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逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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初裁判傍聴  やめて!イラク派兵・京都訴訟

小雨ふるしっとりとした御所をとおりぬけて、京都地裁にはじめて入った
建物は新しくなったけど ここは 尹東柱が63年前不当な判決をうけたところ・・・と思いながら

やめて!イラク派兵・京都訴訟 第6回公判 

自衛隊のイラク派兵は、憲法9条違反であり、国が保障すべき
平和的生存権を、侵害したとして、国を相手取って損害賠償を
もとめている裁判 

http://www.daiichi.gr.jp/syoukai/yanagi/2005spring/ookawara.htm

大阪 名古屋 札幌でも 裁判が進んでいる
京都訴訟の原告は、362名

きょうは、友人が陳述するので、傍聴にきてみた

101号法廷 大学の小教室くらいの部屋 壇上の裁判官席が なんだかとても高い
柵をへだてて、傍聴席が 80席ほど ほぼ満席

10時になると、ぼそぼそと開廷を告げる声がして 全員起立

壇上の裁判官席のうしろの、茶色い木の壁が ひらいて 裁判官登場
てっきり 壁だとおもっていたところから、まるで バラエティのゲスト登場!みたいに
出てきたので、びっくりした 黒い法曹ガウン(?)がまた衣装みたいで、奇態なかんじやし・・・

裁判長は、50代前半くらい 両端のふたりは若い たぶん 30代前半 無表情

弁護士の 「準備書面」の説明
      この中で、「生命が法的利益」であるという言葉が印象的
      たしかに、「いきているだけで もうけもん」って いうもんね
      
      国内でも テロの脅威がひろがっている現実を列挙して
      「平和を求める良心」が、侵害されていると主張 
      その「損害の惹起」が自衛隊のイラク派兵である

原告の意見陳述 3名

  お名前が、平和(ひらかず)さんと おっしゃる男性の方
  昭和13年このお名前を名付けられた父君が、平和憲法を
  みて「これからは もう戦争は起これへんなあ 起こされへんなあ」
  と 安堵されていたという
  14歳で、満州鉄道に志願されたお兄さんのお話に、涙があふれた

  広島で被爆した同級生の「医学では、救えない苦痛や恨みがある」
  という言葉に、僧侶になるきっかけになったという法衣の方
  カンボジアのプノンペンで大量虐殺の現場にいかれ、それが少年兵
  たちの行為だとしったとき、ご自分自身 軍事教練で鬼畜米英を殺し
  自分も靖国に祭られると信じて「鬼」になっていたのと同じだと思った
  と 話された


  そして 私の20年来の友人 阿部ひろ江さん
  彼女は、愛や平和 自由をテーマに 自作の歌を歌って旅している
   エイコンズヴィレッジ http://web.kyoto-inet.or.jp/people/demachi/  

   本当は、ギターを弾いて歌いたかったところだけど 法廷では、
   歌舞音曲は、禁止 「制止されるだろう」ということで 歌詞を朗読された

   9・11を知ったときに、できたうた
   「同じ時代をいきるものとして」
   
   イラク攻撃開始に対して
   「心の中に棲む悪魔」
               
閉廷後の、報告会で 歌われた↓
初裁判傍聴  やめて!イラク派兵・京都訴訟_f0032106_2230369.jpg



傍聴席のいちばん前に座ったので、裁判官の方たちのようすがよくみえて興味深かった
やっぱり 弁護士さんのお話のときより 原告の陳述のほうが、より真剣にというか
こころ動かされているように見えた 

次回は、8月24日 13:30~ 本人尋問 原告の方おふたりに弁護士から尋問

反対尋問はなし きょうも 被告側には、8人くらいの人が、机の上に書類を積み重ね
て、座っていたけど 一言も話されなかった

国は、「平和を求める良心」は権利ではないので、賠償責任は生じないとう主張らしい

でも 報告会で 弁護士の方が
「私たちは、歴史を 前にすすめたい!」 いわれた
かっこいい そして おおきく うなづいた

裁判官の方たちも そんな意気込みで判決文をかいてほしいな

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変わらなくちゃ 変えなくちゃ
by anzu-ruyori | 2006-05-18 22:30 | 平和 自由