逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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茨木のり子さん 追悼

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茨木のり子さんが 亡くなられた 

はじめて 茨木さんの詩に出会ったのは 
高校の現代国語の時間 
ザラ半紙に刷られていた
はじめてみる 現代詩たち


石垣りん 吉野弘 そして 茨木のり子

     「もっと 強く」
        
      もっと強く願っていいのだ
      わたしたちは明石の鯛がたべたいと


     「ぎらりと光るダイヤのような日」
   
      短い生涯
      とてもとても短い生涯
      六十年か七十年の


     「汲む」
     
      大人になってもどきまぎしたっていいんだな
      ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
      失語症 なめらかでないしぐさ
      子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
      頼りない生牡蠣のような感受性
      それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

     「自分の感受性くらい」

      自分の感受性くらい
      自分で守れよ  ばかものめ

 
そして フォークソングを歌う友人が いつも 歌っていた

 「生きているりんご 死んでいるりんご」


  生きている林檎 死んでいる林檎 
  それをどうして区別しよう
  籠をさげて 明るい店さきに立って
  
  生きている国 死んでいる国
  それをどうして見破ろう
  似たり寄ったりの虐殺の今日から



  生きているのもの 死んでいるもの
  ふたつは寄り添い 一緒に並ぶ
  
  いつでも どこででも 姿をくらまし

  姿をくらまし



 
                      写真は 現代詩文庫の裏表紙にあった茨木さんの写真
                      少し 与謝野晶子に 似ているような気がします


茨木のりこさん ありがとう 
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by anzu-ruyori | 2006-02-20 20:50 | 日々ログ