逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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カテゴリ:尹東柱( 1 )

尹東柱さんとサクラ

ことしも、桜、桜の幸せな季節が過ぎました。

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(キレイすぎて、幸せすぎて、それがTVで助長されて なんだかバカみたいと思ったりしました。

ソメイヨシノさんの過剰さは現代的で、つくられたアイドルみたいやし)



例年、個人的な思い出に再傷心していた私ですが、さすがに「歳月は最良の薬」。

もう泣きませんでした。


今年は、尹東柱さんのことばかり思っていました。

http://miteikou.exblog.jp/1848213/


尹東柱さんは、一度だけ京都の桜をみている 1943年の春


「この京都の爛漫さくらを見て、詩をかかないわけがないじゃないか・・・」

と思うと泣けてきた。

尹東柱さんが京都で書いた詩や文章は、すべて下鴨警察が押収して今はもう見ることができない。


戦後(朝鮮では解放後)「尹東柱詩集」が出版されたが、桜を歌った詩はない。

「花園に花が咲く」という散文には


 れんぎょう つつじ すみれ ライラック たんぽぽ のいばら もも ばら

 海棠 ぼたん 菖蒲 チューリップ カーネーション 鳳仙花・・・・


と花のなまえが続くが 桜はない。


 明治以降か、日の丸とともに、桜は日本や武士道の象徴とされた。

日本帝国主義を演出するために、桜がシンボルとされたように思う。

いさぎよく美しく散る姿に、特攻攻撃が重ねられて若者を鼓舞した。


植民地朝鮮で、むくげの木を切り倒して桜を植樹したというハルモニの話を伝えきいたことがある。


 尹東柱さんは京都の桜をどんな気持ちでみていたのだろう。

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尹東柱評伝を読み直している。
宋友恵(ソンウヘ)著
愛沢革 訳
藤原書店
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by anzu-ruyori | 2014-04-19 00:54 | 尹東柱