逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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筑波日記1月6日と7日

 
「五月のように」さんより転載させていただきます。
http://www.h4.dion.ne.jp/~msetuko/tkozo/takeutisakuhin.html

★原文では、筑波日記Ⅰは漢字とカタカナ表記ですが、読みやすいようひらがなを使用しています★

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1944年(昭和19年)

1月6日

雪は、ほんのすこししかつもっていなかった。
すぐに、さらさらととけてしまった。
午前中銃剣術。ひるから、小隊教練

   消燈前
   吸イガラヲステニユクト
   白イ月ノ夜ガアッタ
   ストーヴノ烟ノ影ガ
   地面ノ上ニチギレテイタ
   消エノコッタタバコガ
   黒イ吸イガラ入レノ中デ
   魚ノヤウニ赤ク
   イキヲシテイタ


1月7日

朝から、演習であった

   泥路ニ伏セシテ
   防毒面カラ
   梢ノ日当タリヲ見テイタ
   ア 雀ガ一羽トビタッタ。

弾甲をもってとことこ走っていた。
ひるのカレーライスがうまかった。ひるからもまた、演習であった。

   枯草ノ上ニネテ
   タバコの烟ヲ空ヘフカシテイタ
   コノ青空ノヨウニ
   自由デアリタイ。

はらがへったにもかかわらず、夕食は、少なかった。
あしたは、外出をして、うんとくわしてやるからなと、腹を、なぐさめた。

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以下、あんずから一言

2012年のお正月は、おだやかでした。京都でも昼間は暖かでした。
でも、きょう(1/4)は、冷たい雪がふってきました。
1944年の筑波も、小雪まじりでいてついているようですね。

この日、筑波日記ではじめての「詩」のような文章が記されています。
この部分だけ、原文どおりにカタカナ表記としました。

また、筑波日記は鉛筆書きですが、ほとんど書き間違いがないのに、
この詩的な文章では、二重線をひいて訂正しているところが4箇所
あるのも、浩三さんが「詩」として意識していたことが思われます。

しかし
タバコのもえのこりの赤い火を「魚ノヤウニ赤クイキヲシテイタ」とは!
何度読んでも、感嘆のタメイキ・・・


                
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by anzu-ruyori | 2012-01-04 23:18 | 浩三さん(竹内浩三)