逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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筑波日記★1月14日

おっと、早くも日にちがずれてしまう!あせっ!

「五月のように」さんより転載させていただきます。
http://www.h4.dion.ne.jp/~msetuko/tkozo/takeutisakuhin.html

なお、竹内浩三著 小林察編 「日本が見えない」藤原書店の
筑波日記 全文と写真版を参照させていただいています。

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1月14日

 点呼がすむと、すぐと体操であった。腹をへらして帰ってきたら、飯は
 すくなかった。
 午前中は、特火点攻撃の学科で、ひるから、その演習であった。
 ぽかぽかと、暖かく、気分がなかなかよろしかった。
 今、風呂から上がってきたところ。
 ものを書くひまが、いまあるのだけれど、どうも書くことがない。
 書きたいことがどっさりあるような気がする時には、ひまがない。
 松元書店から、はがきがきた。
 ひるめしのおかず。
  牛肉、こんぶ、にんじん、ごぼうの五目めし。
  ほうれん草のすまし。
 ばんめし。
  牛肉のあげもの
             少量
  さつまいものあげもの  
つまらぬことを、書きはじめた。
ぜんざいも、上がるらしい。
たばこと菓子も上がるらしい。
けふ(きょう)は、喰うことばかりかいた。まだ、ひまがある。もっと書こう。
このごろ、小便がちかくなって、よく、ちびる。

今、相撲のラジオがかかっている。
軍歌演習がはじまった。それがすむと、ぜんざいが上がり、まんじゅと
ほまれが上がった。

  星ガ
  コーラスヲシナガラ
  十九夜月ヲ俟ッテイル
  水道ヲモル水ノ ピチカット

ねながら、杉原上等兵とはなしをしていると、竹口兵長に起こされた。
中村班長の床がまだとってなかったのであった。
大谷も起こされて、二人でとりにいった。
それがすむと、二年兵を全員起こせとなり全部起きて説教となり、
これから内務をもっとしめると云うことになり、その具体的な方針をのべた。

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筑波日記でははじめての長い記述。
ひるめし、ばんめしの献立は、兵舎でのくらしが
具体的にわかって興味深いです。
ぜんざいやまんじゅ(饅頭)、ほまれ(たばこ)と、なかなか豊かですね。

  星ガ
  コーラスヲシナガラ
  十九夜月ヲ俟ッテイル(まっている)
  水道ヲモル水ノ ピチカット

の詩は、はじめに少し添削があります。

筑波平野の夜の闇と星と十九夜月は、
詩をかかずにはいられないものだったのでしょう。
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by anzu-ruyori | 2012-01-16 21:27 | 浩三さん(竹内浩三)