逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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月夜ノ剣術 蛍ノニホヒガシタ★竹内浩三 筑波日記

3月2日 【木曜日】

 朝五時におきると、銃剣術で、めしがすむと銃剣術で、
ひるからも銃剣術で、それでおわりかと思ったら、
月の光で又、銃剣術。
一日中、白い作業衣を着ていた。


3月3日 【金曜日】

 銃剣術をさぼることに腐心する。防具の数が人間よりすくない。
整列準備がかかりそうになってから、ゆっくりと服を着かえ、
ぼたんをはずしたりかけたりして時間をかける。

すると気の早い連中が防具を付けて出て行く。そこで、もう防具はないのかと、
あわてた風をし、防具なしで整列すると、防具のない者は体操と云うことになる。

 かけあしで、飛行場のぐるりをまわった。半分まわった林の中に池がある。
桜の芽は、まだかたいけれども、猫柳は、やわらかい芽を吹いている。

 飛行場を走っていると、
 足もとからとびあがるのは雲雀で、
もう春が来ている。

 ひるからもかけあし。それがすむと、一時間ひるね。 けっこうな番組である。

それがすむと、10分ほど軍歌演習をして入浴。

それがすむと、夕食を喰って、月夜の剣術。

   月ガ暈(かさ)ヲキテイル
   アシタ雨ニナレバイイガ
   面ヲツケタラ
   蛍ノニホヒガシタ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

銃剣術の毎日。で、サボる術を会得した浩三さん。

こうさん(姉)がしったら、「また、浩三は、情けないことをして・・・」と
いわれることでしょう。


竹内浩三「筑波日記」は、

「五月のように」さんより転載させていただきます。
http://www.h4.dion.ne.jp/~msetuko/tkozo/takeutisakuhin.html

なお、竹内浩三著 小林察編 「日本が見えない」(藤原書店)より
筑波日記 全文と写真版を参照させていただいています。

http://www.fujiwara-shoten.co.jp/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=510&cPath=177_222
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by anzu-ruyori | 2012-03-01 22:04 | 浩三さん(竹内浩三)