逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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You are a lucky boy! ★竹内浩三★筑波日記

諸般の事情により、更新が滞ってしまいました。
私は元気にしております。季節も変わってきました。筑波の春ももうすぐ。


3月27日 【月曜日】

 朝から、演習であった。
 林や畑をどんどんにげていた。どんどんにげているうちに、三人いなくなった。
 上郷と云う村であった。
 二人、自転車でさがしに行った。待っていた。ひるになってもこなかった。

 子供が、はがきほどの大きな餅を喰っていた。のどがなった。
 ざるに、じゃがいものふかしたやつを、持ってきてくれた。うまい。
今ごろのじゃがいもは、甘くてうまいと云う。さつまいもも出た。これもうまい。

 15時ごろまで待ったがこない。帰った。吉沼を出たところで、
117のトラックにのせてもらった。すると、松林のところから、居なくなった三人が出てきた。

 炊事のところで、一銭ひろった。
 You are a lucky boy!
 と宮城島信平が云った。

信平は、ロスアンゼルス生まれの第二世である。

飯盒ほどもある大きなさつまいもを、大きく切って、やいて、
バターを付けて喰ったら、うまかろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いなくなった3人は、「脱走」「逃亡」したのでしょう。
浩三さんの日記には、訓練の厳しさはあまり綴られていませんが、
脱走したくなるほどの軍隊生活なのでしょう。
松林のところにいた3人は、どういう人だったのか想像してみる。

「宮城島信平」さん登場!
愛すべき浩三さんの戦友。


竹内浩三「筑波日記」は、
「五月のように」さんより転載させていただきます。
http://www.h4.dion.ne.jp/~msetuko/tkozo/takeutisakuhin.html

なお、竹内浩三著 小林察編 「日本が見えない」(藤原書店)より
筑波日記 全文と写真版を参照させていただいています。

http://www.fujiwara-shoten.co.jp/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=510&cPath=177_222
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by anzu-ruyori | 2012-04-06 09:45 | 浩三さん(竹内浩三)