逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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ワルツでもおどっているようで★竹内浩三★筑波日記

昭和19年

5月8日 【月曜日】

 隊長室へ入る作法と云うやつはなかなかむつかしい。
 ノックする。
 戸をあける。
 まわれみぎをして、戸をしめる。
 またまわれみぎして、けいれいして、中隊当番まいりましたと云う。
 まわれみぎは二度するだけだけれども、なんどもくるくる廻るような気がする。

 そして、それがワルツでもおどっているようでたのしい気さえする。

 その場で、入ったものと、出ようとするものとがかさなって、

 二人でくるくるまわりをやるなどは、たのしいものでもある。

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これ、うちのドアでやってみました。
たしかに、おもしろい。
しかし、この時代に、これを「ワルツでもおどっている」ように
思った兵隊が、幾人いただろうと思う。

自由人、浩三の真骨頂が、この日記に表されていると思う。

隊長の前でも、ふきだしてしまいそうになるのをこらえていたのだろうか。
山中での軍事教練のときのように。
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by anzu-ruyori | 2012-05-10 20:35 | 浩三さん(竹内浩三)