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逡巡のとりどり@京都


by anzu-ruyori
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蟻の兵隊!みました

京都シネマで、蟻の兵隊をみた


また ひとつ 私の知らなかった戦争の事実を知る

蟻の兵隊!みました_f0032106_21285.jpg
脱戦後体制!なんて、いってるけど
(たしかに、戦後ではなく戦前?!そんなストレートな!)

まだ、15年戦争での問題が決着しないまま 山積しているのに
よくそんな国民を無視した言い方ができるよ 腹立つぅ


終戦後も、戦い続けた人たちがいた

2600人が、日本軍として組織的に命令として、国民党の軍閥となって

4年間共産党軍と戦い、約550人が戦死し

700人が捕虜となって、強制労働など抑留生活を強いられ、

帰国できたのは 1954年(昭和29年)



しかも、「自分の意思で、残留した」とされ、軍籍がないので

恩給も、戦後補償も なにも ないという・・・


知的なおじいさんといった印象の奥村和一さん(80歳)

初年兵の訓練として、中国人を殺害した現場にいく

杖をついて、静かに、あたりをみまわす 

「殺人現場に、きましたねえ」



奥村さんは、戦後 奥さんにも誰にも 戦争のことを語らなかったという

山西省で、16歳のとき日本兵に拉致されて 40日間強姦・暴行をうけた

中国人の女性は、うつくしい瞳でその事実を、話したあと、奥村さんに

「今のあなたは、いい人のように見える。あなたのしたことを奥さんに話したら

いいじゃないですか。」 と優しくいった

それは、もうあなたたちを許していますよ

悪いのは、あなたではなく 軍国主義だと、いっているように 思えて、

その心の寛容さに、感動した とても 許せることじゃないのに・・・



「天皇陛下万歳!って いって 死んでいったんですよ 終戦から3年もたっているのに」


2001年から、はじまった裁判は、今月 最高裁が上告を棄却 

口頭弁論は、一回も開かれなかった

最高裁判所           ← 裁判官信任投票のとき 要チェック!
裁判長裁判官 津野 修
裁判官    滝井繁男
裁判官    中川了滋
裁判官    古田佑紀  


四条通の 日の丸の小旗の 連なりを、苛苛しく 思いながら バスをまった

きょう 産まれた赤ちゃんが、成人するころ 世界はどうなっているのだろう

生まれたときから、職業がきまっている唯一の日本人 かな ?





 
by anzu-ruyori | 2006-09-07 01:53 | 平和 自由